パラトライアスロンは、スイム・バイク・ランの3種目で構成される障がい者スポーツです。選手は義足やハンドバイク、ガイドなどの補助用具を活用し、安全かつ公平に競技に挑戦できます。競技は速さだけを競うのではなく、挑戦や自己能力の向上、社会参加を促すインクルーシブなスポーツとして注目されています。パラリンピック正式種目であり、初心者から上級者まで幅広く楽しめます。

スイム750m
バイク20km
ラン5km

パラトライアスロンは2000年代から国際大会で本格的に実施され、2016年リオデジャネイロ・パラリンピックで正式種目として採用されました。日本人選手も積極的に参加し、東京2020パラリンピックでは宇田秀生選手が銀メダル、米岡聡選手が銅メダルを獲得。パリ2024パラリンピックでも多くの日本人選手が上位20位以内に入り、安定した成績を残しています。

パラトライアスロンの歴史を振り返ることで、大会規模の拡大や選手の挑戦精神、障がい者スポーツとしての社会的意義が理解できます。日本人選手の活躍は競技の認知向上や将来の選手育成にもつながり、パラリンピックを通じて国内外に感動を届けています。

大会クラス選手成績
リオ2016パラリンピックPT1(座位)木村 潤平10位
PT2(立位)秦 由加子6位
PT4(立位)佐藤 圭一11位
PT5(視覚障がい)山田 敦子9位
東京2020パラリンピックPTWC(座位)土田 和歌子9位
PTWC(座位)木村 潤平6位
PTS2(立位)秦 由加子6位
PTS4(立位)宇田 秀生2位 銀メダル
PTS5(立位)谷 真海10位
PTVI(視覚障がい)円尾 敦子11位
PTVI(視覚障がい)米岡 聡3位 銅メダル
パリ2024パラリンピックPTWC(座位)木村 潤平8位
PTS2(立位)秦 由加子9位
PTS4(立位)宇田 秀生12位
PTVI(視覚障がい)米岡 聡11位

社会的意義

パラトライアスロンは、障がい者に挑戦の機会や自己能力向上を提供する重要なスポーツです。地域イベントや大会への参加により、障がい者への理解や社会的認知が広がり、交流や学びの場も生まれます。パラリンピックでの日本人選手の活躍は、障がい者スポーツの普及やインクルーシブ社会の推進に貢献し、社会全体に前向きな影響を与えます。競技の魅力だけでなく、障がい者と社会をつなぐ架け橋としての役割も果たしています。

障がいに応じたクラス分け

パラトライアスロンでは、選手の障がいの種類や程度に応じてクラス分けが行われています。視覚障がい者はガイド選手とペアで競技し、身体障がい者はハンドサイクルや義足などの補助用具を使用します。この仕組みにより、すべての選手が公平かつ安全に競技できます。クラス分けを理解することで、観戦や大会参加の際に競技の魅力をより深く楽しめます。

パラトライアスロンのクラスは大きく分けて3種類です。

クラス障がいの程度該当する障がい者選手
シッティング(座位)PTWC1
PTWC2
重い

軽い
ハンドバイク・競技用車いすを使用する選手
スタンディング(立位)PTS2
PTS3
PTS4
PTS5
重い

軽い
ロードバイク(+補装具)を使用する選手
ブラインド(視覚障がい)PTVI1
PTVI2
PTVI3
重い

軽い
タンデムバイクを使用しガイドと競技する選手

パラトライアスロンを始めたい方へ

パラトライアスロンを始めたい方は、「どうやって練習を始めればよいか」「タンデム自転車や補助用具は借りられるか」「ガイドやサポーターの探し方」「出場できる大会」など、さまざまな疑問を持つことがあります。初心者にとって、どこに相談すればよいか分からないことも少なくありません。

経験豊富なスタッフが対応する相談窓口に問い合わせることで、練習会や大会情報、サポート体制について丁寧に案内してもらえます。安心してパラトライアスロンに挑戦するために、まずは下記までご連絡ください。

【お問い合わせ】
トライアスロンジャパン近畿ブロックパラトライアスロン委員会
メール:forparatriathlon@gmail.com

まとめ

パラトライアスロンは、障がいのあるアスリートがスイム・バイク・ランの3種目に挑戦する、感動と興奮あふれるスポーツです。ルールやクラス分けを理解することで、観戦や大会参加の楽しみが広がります。選手として挑戦するだけでなく、応援者やサポーターとして体験イベントや大会でその迫力を直接体感できます。パラトライアスロンを通じて、障がい者スポーツの楽しさや社会的意義を実感し、広める一歩を踏み出しましょう。